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初心者がまず学ぶべきプログラミング言語ランキング|日本の実務とグローバル比較


はじめに

プログラミングを学びたいと思ったとき、多くの人が最初に悩むのが「どの言語から学べばいいのか」という点です。
ひとことで「プログラミング」と言っても、言語にはそれぞれ得意分野があり、Web開発、データ分析、ゲーム、業務システムなど、目指す方向によって選ぶべきものが異なります。

さらに、日本の実務市場とグローバル市場では「人気の言語ランキング」に違いがあります。
日本ではまだ JavaScript・PHP・Ruby などWeb系言語の需要が根強く、一方で世界的には Python が急上昇しているのが特徴です。

この記事では、日本の実務ベースで初心者がまず学ぶべきプログラミング言語ランキング を紹介し、さらに グローバルでの人気ランキング も比較。目的別の言語選びのポイントや学習ロードマップも解説していきます。


日本の実務ベース|初心者におすすめのプログラミング言語ランキング

第1位:JavaScript

Web開発を目指すなら必須言語。
JavaScript はフロントエンド開発に不可欠であり、ほぼすべてのWebサービスやWebアプリで利用されています。

  • 強み
    • ブラウザで動作する唯一の言語
    • React / Vue / Next.js など人気フレームワークが豊富
    • Node.js によりサーバーサイドもカバー可能
  • 実務での需要
    • 日本国内のWeb系求人でほぼ必須
    • 初学者が成果を目で確認しやすく、モチベーションが維持しやすい
  • 学習難易度
    • 文法はシンプルだが、非同期処理やフレームワークに進むと急に難しくなる

初心者が「まず触るべき」言語として一番おすすめです。


第2位:PHP

Web制作・副業案件で根強い需要。
古くからWebシステム開発に使われてきたPHPは、特に日本市場ではまだまだ現役です。

  • 強み
    • WordPress や EC-CUBE などCMSに強く、副業案件も豊富
    • Laravel フレームワークによりモダンな開発も可能
    • ホスティング環境が整っていて学習コストが低い
  • 実務での需要
    • 中小企業のWebサイトや受託案件で利用頻度が高い
    • フリーランスを目指す人には有利
  • 学習難易度
    • 言語仕様はシンプルで学びやすい
    • 初心者でも小規模なWebサービスを短期間で作れる

第3位:Ruby

スタートアップ企業や自社サービス開発に強い。
日本発の言語であるRubyは、Webアプリケーションフレームワーク「Ruby on Rails」によって大きな成功を収めました。

  • 強み
    • 書きやすく読みやすいコード
    • Rails によりWebサービスを素早く開発できる
    • 日本語の情報量が多く、学習しやすい
  • 実務での需要
    • スタートアップや自社サービス系企業でよく使われる
    • 「未経験からRailsエンジニアへ」という転職例が多い
  • 学習難易度
    • 文法は比較的優しい
    • Rails の仕組みを理解するのに少し時間がかかる

第4位:Java

大規模システムの現場で定番。
銀行、保険、公共系システムなど、大規模開発にはJavaが欠かせません。

  • 強み
    • 大規模開発での実績が豊富
    • Androidアプリ開発でも利用可能
    • 企業研修でも多く採用される
  • 実務での需要
    • SIer企業や大手案件で根強い需要
    • 保守・運用案件も多数
  • 学習難易度
    • オブジェクト指向の理解が必要
    • 初学者にはややハードルが高め

第5位:Python

データ分析・AI分野で需要拡大。
世界的に爆発的人気を誇るPythonですが、日本の実務ではまだWeb系よりもデータ分析やAIの分野で多く使われています。

  • 強み
    • 文法がシンプルで初心者に優しい
    • AI・機械学習・データ分析の主要言語
    • Web開発(Django、FastAPI)にも対応
  • 実務での需要
    • AIスタートアップやデータ分析系企業で増加中
    • Web系転職には直結しにくいが将来性は高い
  • 学習難易度
    • 基本文法は非常に学びやすい
    • 数学的な知識が必要になる分野もある

第6位:C#

ゲーム開発・Windowsアプリで必須。
特にUnityによるゲーム開発ではC#が標準言語です。

  • 強み
    • Unityでのゲーム制作に最適
    • Windowsアプリ開発にも使える
  • 実務での需要
    • ゲーム業界で非常に強い
    • 一般的なWeb系案件では少なめ
  • 学習難易度
    • Javaに近い構文で学びやすい
    • ゲーム開発は楽しいが専門知識も必要

第7位:Go

近年人気上昇中のモダン言語。
Googleが開発したGoは、サーバーサイド開発やクラウド領域で注目を集めています。

  • 強み
    • シンプルな文法で高速処理
    • マイクロサービスやクラウドネイティブ開発に強い
  • 実務での需要
    • スタートアップやモダン開発で増加中
    • まだ案件数は少ないが単価は高め
  • 学習難易度
    • 文法は簡単で学びやすい
    • 本格的な開発環境構築に知識が必要

グローバルランキングとの比較

世界的な調査(TIOBE Index、Stack Overflow Developer Survey など)を見ると、順位は少し異なります。

  • 世界1位:Python
    • AIやデータサイエンスの需要増加で急上昇
  • 2位:JavaScript
    • Web開発の必須言語として安定
  • 3位:Java
    • 依然として大規模開発で根強い
  • 4位:C#
    • ゲーム開発や業務システムで人気
  • PHP・Ruby
    • 世界的にはやや順位を落とし、日本ほどの需要は少ない

👉 日本と海外を比較すると、日本=Web系重視、世界=データ・AI重視 という傾向が見えます。


言語選びのポイント

  1. 何を作りたいかを明確にする
    • Webサイト → JavaScript, PHP, Ruby
    • AI/データ分析 → Python
    • ゲーム → C#
    • 大規模システム → Java
  2. キャリアプランから逆算する
    • フリーランス → PHP、JavaScript
    • 自社開発企業 → Ruby、JavaScript
    • 研究・AI分野 → Python
  3. 日本市場とグローバル市場の違いを意識する
    • 日本で転職・副業を狙うならPHPやRuby
    • 将来グローバルで活躍したいならPythonも早めに触れておく

学習ロードマップ(例:JavaScriptの場合)

  1. 基礎文法を学ぶ
    • 変数、条件分岐、ループ、関数
  2. DOM操作やイベント処理
    • 簡単な動的Webページを作成
  3. フレームワークに挑戦
    • ReactやVueでシングルページアプリを作る
  4. バックエンドも学ぶ
    • Node.jsでAPIを実装
  5. GitHubで公開
    • ポートフォリオとして成果を見せる

初心者が陥りやすい落とし穴

  • 複数言語を同時に学ぶ → 挫折率が高い
  • チュートリアルだけで満足 → 実際に作らないと身につかない
  • 流行に流されすぎる → 需要と自分の目的を見失う

まとめ

日本の初心者がまず学ぶべき言語は、実務案件の豊富さから JavaScript・PHP・Ruby がトップ。
一方で、世界的にはPythonが1位 であり、将来性を考えると避けて通れません。

  • 日本での転職・副業 → JavaScript / PHP / Ruby
  • グローバルなキャリア → Python / Java / C#
  • ゲームやクラウド志向 → C# / Go

「何を作りたいか」「どんなキャリアを描きたいか」を明確にして、一つの言語を集中して学び切ることが成功への近道です。


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