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チームで使えるオンラインホワイトボードツール比較|リモートでも発想とコラボを加速させる


はじめに

リモートワークやハイブリッドワークが広がる中で、「オンラインホワイトボード」の存在感が急速に高まっています。
オフィスの会議室であればホワイトボードにアイデアを書き出しながら議論できますが、テレワークではそうはいきません。

そこで登場するのが、オンラインホワイトボードツール
チームメンバーが同じ画面に同時にアクセスし、付箋を貼ったり、図解したり、ワークショップを開いたりできるため、まさに「デジタル会議室」とも言えます。

この記事では、初心者から中級者に向けて 主要なオンラインホワイトボードツールの特徴・比較・選び方 を詳しく紹介します。


1. オンラインホワイトボードが求められる理由

1-1. ブレインストーミングの質を高める

口頭だけの会議ではアイデアが流れていきがちですが、オンラインホワイトボードに書き込めば「視覚的に残る」ため議論の整理がしやすくなります。

1-2. チームの合意形成がスムーズに

タスクやワークフローを図で可視化すれば、「何が決まったのか」「次に誰が動くのか」が一目でわかります。

1-3. リモートでも一体感が得られる

全員が同じ画面で共同編集することで、「一緒に作っている感覚」が強まり、チームビルディング効果も期待できます。


2. 主要ツールの特徴比較

ここでは代表的なツールをピックアップして紹介します。

Miro

  • 世界的に利用者の多い代表格
  • 無限キャンバスで図解・付箋・テンプレートが豊富
  • 無料プランあり/有料は月額1,000円前後〜
  • プロジェクト管理ツール(Jira, Asana, Slackなど)との連携が強力

メリット: 大規模チームや複雑なプロジェクトにも対応可能
デメリット: 高機能ゆえに最初は操作に戸惑うことも


MURAL

  • デザイン思考やワークショップに強い
  • 豊富なフレームワーク(カスタマージャーニー、KPIツリーなど)が用意
  • 共同編集時のラグが少なくスムーズ

メリット: ファシリテーターが会議を進めやすい
デメリット: 日本語情報がMiroに比べると少なめ


FigJam(by Figma)

  • デザインツールFigmaとの連携がスムーズ
  • カジュアルで直感的なUI、ステッカーや絵文字が楽しい
  • 無料プランでも多機能

メリット: デザイナーやUI/UXチームに特におすすめ
デメリット: 複雑な業務フローの可視化には少し弱い


Jamboard(Google)

  • Google Workspaceに統合されているため導入が簡単
  • シンプルで軽量、誰でも直感的に使える
  • 無料(Googleアカウントさえあれば利用可能)

メリット: 教育現場や小規模チームに最適
デメリット: 高度な機能が少なく、ビジネスでの本格利用には物足りない


その他注目ツール

  • Lucidspark:フローチャートやシステム設計との親和性が高い
  • Conceptboard:ドイツ発でセキュリティ・GDPR準拠に強い
  • ClickUp Whiteboards:プロジェクト管理ツールと一体化

3. 利用シーン別おすすめツール

ブレスト・アイデア出し

👉 Miro / FigJam
視覚的な付箋や落書き感覚で、自由に発想を広げられる。

プロジェクト進行管理

👉 Miro / Lucidspark
ロードマップやタスク管理を兼ねて進めたい場合に最適。

ワークショップ・教育用途

👉 MURAL / Jamboard
テンプレートを活用して効率的に進行可能。

デザインレビュー

👉 FigJam
デザイン案のフィードバックや共同編集に向いている。


4. 無料プランと有料プランの違い

  • 無料プラン
     ・ボード数が制限される(3枚までなど)
     ・エクスポート機能が制限される
     ・履歴や高度なテンプレートが使えない
  • 有料プラン
     ・ボード無制限
     ・高度なテンプレート利用
     ・外部ツール連携
     ・セキュリティ機能(SSO、アクセス権限)

チーム利用が本格化するなら、早めに有料プランに切り替えるのがおすすめです。


5. 初心者へのおすすめ導入法

  1. まずは Google JamboardやFigJamの無料版 で気軽に試す
  2. 週1回のチーム会議で「今日の議題を可視化する」だけでも効果大
  3. 慣れてきたらMiroなど本格ツールに移行

6. 中級者向けの使いこなし術

  1. タスク管理ツールとの連携
     Miro×Jira/MURAL×Asana などで進行が格段にスムーズになる。
  2. テンプレート活用
     「KPIツリー」「カスタマージャーニーマップ」など、ゼロから描かずにフレームを活用。
  3. ファシリテーション機能
     タイマーや投票機能を使って合意形成を効率化。

7. 注意点とリスク

  • 動作が重い場合がある
     PCスペックやネット回線が弱いと、ラグやフリーズが起きる。
  • セキュリティ
     社外秘の情報を扱う場合は、アクセス権限やログの保存をきちんと確認すること。
  • データの保存形式
     ツールによってはエクスポート制限があり、他サービスへの移行が難しいこともある。

まとめ

オンラインホワイトボードは、単なる「お絵描きツール」ではなく、
発想を広げ、チームをまとめ、プロジェクトを前に進めるための武器 です。

初心者は JamboardやFigJam で気軽に体験。
中級者以上は MiroやMURAL で本格的にチームコラボを強化しましょう。

ツール選びで迷ったら「自分たちが何をしたいか(ブレスト?プロジェクト管理?デザインレビュー?)」を基準にするのがベストです。


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